鉄道模型 インパクト

音があると臨場感アップ!サウンドについて

鉄道模型を楽しんでいるときに、物足りなさを感じる要因の1つに「音」があります。鉄道は、ほとんどの車両で走行中に音が発生し、独特のエンジン音やモーター音を楽しむ「音鉄」という分野があるほどです。では、そんな音を鉄道模型で楽しみたい場合にはどうすればよいのでしょうか。

現在のように技術が発達する前、手軽に鉄道模型にサウンドを入れる方法として使われていたのが、実際の走行音を録音してきて、それをスピーカーから流し、鉄道模型の走行と一緒に楽しむ方法です。これは走行中であれば同じような感覚を味わうことができるのですが、鉄道模型でスピードをゆっくりにしても音はゆっくりにならないので加速や減速するときの音を楽しむことができない欠点がありました。

その問題を解決するために近年生まれた新しい鉄道模型が「カンタムモデル」と呼ばれているものです。

これは天賞堂から販売されている鉄道模型に搭載されているシステムで、鉄道車両そのものから音が出るようになっています。しかも、出発時には出発時の音を、低速走行時は低速走行の音を表現することができるようにセットされており、蒸気機関車モデルでは汽笛やブラストの音なども入っています。

音のコントロールは車両をコントロールするパワーパックの操作と同調するようになっているので、車両さえ購入すればすぐに臨場感のある音を楽しむことができます。「カンタム・エンジニア」を使えば、自分の好きなタイミングで警笛を鳴らすこともできます。

現在、蒸気機関車や電気機関車、気動車などの色々なモデルが販売されています。難点は、販売されているモデルがHOゲージのみであり、価格も蒸気機関車になると10万円近くするものになります。HOゲージは線路幅が大きくリアリティがあるのですが、レイアウト作成には広い場所が必要になります。

国内で愛好者の多いNゲージでは、サウンドシステムを搭載する技術がまだ未発達な部分があり、今後の技術革新が期待されています。

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